主にテレビの感想

題名：花の鎖

局：フジ

原作：湊かなえ『花の鎖』

主な出演者：中谷美紀　 松下奈緒　 戸田恵梨香　 松坂桃李　 要潤　 筒井道隆　 草笛光子

内容：３つの家族がある。１つめ・・・夫婦。子供はまだいない。夫は建築事務所で営業として働いているが、実は自分で設計をしたい。あるとき自分で設計した図面をコンペに出したら、事務所の社長にアイデアを盗まれる。その後事故にあって死ぬ。

２つめ・・・大学の同好会で女の子が先輩と恋に落ちるが、その先輩は実は自分の父の敵だということがわかった。

３つめ・・・若い女の人。おばあちゃんが癌で入院中。毎年Kという人から花が送られてきているが、その正体は知らない。おばあちゃんの治療代をその人に頼もうとするが・・・。

この３つの話は同時に起こっているのではなくて、１→２→３の順でつながっているのであった。

まず、この３つの話は同時に起こってると思ってみていたら、時間がずれてるのねって気づいたところまではいいのですが、人間関係がわかりづらくて、「この人のお母さんがあの人でー、でこれは誰だ・・・」とか考えをまとめるのが１０分くらいかかり、その間もドラマは進んでるので、途中話が分からなくなった。まあ最後には全部つながったのですが、もうちょっとわかりやすくならないものか。公式サイトにも相関図はない。相関図だしちゃうとネタバレになってしまいますからね。

あと、２つめのストーリーで出てくるうるさい女子大生があまりにもうざくて見るのをやめたいぐらいだった。

全体的に、中谷美紀がきれいで演技も良いので、感情移入してしまうところがよかった。

題名：名もなき毒

局：TBS

原作：宮部みゆき

主な出演者：小泉孝太郎、深田恭子、国仲涼子、南沢奈央、真矢みき

まとめた内容：杉村三郎（小泉孝太郎）は今多コンツェルングループの会長の娘（国仲涼子）と結婚し、いわゆる逆玉のサラリーマン。

第一部・・・会長秘書の梶田が自転車に轢き逃げされて死ぬ。その娘たちに調査を頼まれるうちに、昔の梶田の秘密や娘たちの微妙な関係が浮かび上がってくる。

第二部・・・勤め先の今多コンツェルンの広報室に原田さんという女新人が一人入ってきた。優秀そうに見えたが、実はものすごいトラブルメーカーで、犯罪まがいのことを起こす。それとは別に、コンビニで飲料に毒が入れられるという無差別殺人が起きる。二つの問題が絡み合っていく。

第一部と第二部にわかれていると知らずに見ていて、第５回で「あれ、終わっちゃったよ」と思ってしまったが、第二部があって安心。つまり、優しくてなんにでも関わってしまう杉村という男のシリーズものなのだったのですね。一部・二部とも、みんな隠し事とか暗い部分とかいろいろあって、人間ってやだわぁって思ってしまいますが、それが現実。杉村自身も最後には自分が毒持ってたって気づく。

原田さんみたいな強烈な人が出てくると、全部持って行かれることが多いですが、それぞれの人の毒がちゃんと主題になっていて、そこはよかったと思います。

私の中で悪人No.1は、第一部の聡美の婚約者だなっ。

題名：いねむり先生

局：テレビ朝日

原作：伊集院静

主な出演者：藤原竜也／西田敏行／阿部サダヲ／谷原章介／余貴美子／美波／大杉漣／甲本雅裕／床嶋佳子／丘みつ子

内容：伊集院静（藤原達也）は妻である夏目雅子（波瑠）を白血病で失い、荒れた生活をしていた。あるとき、麻雀の神様と呼ばれる阿佐田哲也（西田敏行）と知り合う。彼はナルコレプシーという病気で、突然寝てしまうことがある。そんな彼と麻雀をしたり、競輪旅行に行ったりするうちに、癒されていく。

見てよかったです。これまでの勝手なイメージでは、伊集院静も阿佐田哲也もろくでもないおっさんと思っていたのですが、伊集院さんは妻を亡くして苦しみ、阿佐田さんはすべてを包み込んでしまう大空のような人で、この二人が出会ったのはとても大きな何かを感じずにいはいられないのです。伊集院さんと幻覚の原因について話し合う最後のほうの阿佐田さんのセリフは心に残ります。

良いドラマだったけど、半沢直樹の裏だったから視聴率が心配です。

夏目雅子さん役はご本人に似てましたよね。それから、途中で出てきたミュージシャン（谷原章介）が井上陽水だったのねｗ

題名：潔子爛漫

局：フジ

原作：

主な出演者：九堂潔子:　福田沙紀　九堂忠近:  渡辺裕之　有馬蒼太:　石垣佑磨　 渋澤弥彦:　合田雅吏　 二宮盛道:　高知東生　 渋澤たつ:　赤座美代子

備考：2013/9/9-2013/9/13

内容：潔子の父忠近が釈放されたが、衰弱して亡くなってしまった。蒼太は医学の限界を感じ、商人になるため渋澤商会に入る。潔子の家は主を失い貧乏に。潔子は商売に役立つ技術を覚えながら働くことにする。職安（的なところ）に行くと、そこの主人のやっている料亭を紹介される。その料亭は千代（潔子の元婚約者隆道に片思い）の実家だった。始めは会計をやっていたが、そのうち接客をさせられるようになる。料亭の主人が潔子を襲ったり、女主人とその娘千代からいじわるされたり、客としてきた二宮に襲われそうになったりする。お紺という女中は味方である。

一方、蒼太はちゃんと働くので次第に渋澤から頼りにされるようになる。

千代は隆道に振られる。

昼ドラ的な展開。潔子のお父さんはあっという間に死んじゃう。潔子は料亭でいじめられる。料亭の主人にエロい目で見られる。でもモテモテ。

今のところおきまりの路線というところで。

題名：おかしな刑事(7)～居眠り刑事とエリート警視の父娘捜査　サクラソウは見ていた！死体に付いた花弁と、女流画家の美しい罠

局：テレビ朝日

主な出演者：伊東　四朗、羽田美智子、石井　正則（アリｔｏキリギリス）、小沢　真珠、田島　令子、小倉　久寛、寺田　　農、浜田　　学

備考：再放送

内容：おかしな刑事シリーズは、刑事の伊東四朗と警視の羽田美智子が実は親子で、それは警察内では秘密であり、さらに金持ちの弁護士浪人中の石井正則の家に下宿している、というシリーズです。羽田美智子は警視のため、父より役職が上という設定です。

今回は絵画をテーマにした事件です。天才美人画家とそうでもない画家がいて、そうでもないほうの絵が高値が付き、それが政治家のわいろとして利用されている、という話です。


箱根の景色がきれいです。話自体はそんなに真剣に見るほどのものではなかったけど、小沢真珠が絵を描いているところが素敵です。